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県内沿岸市町で大地震・津波訓練

 県内沿岸18市町と古座川町で28日、大地震による津波を想定した避難訓練が行われた。全体では約1万1000人、日高地方も日高川町を除く6市町が参加し、それぞれのまちの地区ごとに水門等の閉鎖、炊き出しなどをシミュレーション。市役所前の家電量販店、ジョーシン御坊店には御坊市と美浜町の周辺地区から約60人が集まり、屋上駐車場に設置された避難タワーへと上った。
 沿岸部市町の避難訓練は平成14年度から始まり、17年度からは三重、徳島、高知の3県との共同訓練となっており、ことしは4つの県で計65市町村が参加。午前9時に大地震が発生、直後に県内全域に大津波警報が発令されたという想定で、各市町は防災無線放送で警報を知らせ、住民に避難を勧告した。
 市内薗、市役所前のジョーシン御坊店には市内の中央通り、美浜町の上田井地区の一部などから住民が集まり、屋上駐車場の巨大な看板部分に設けられた避難タワーに集合。小さな子どもから80代のお年寄りまで幅広い世代が歩いて店舗南側のスロープを上がり、駐車場からさらに階段を上って海抜16・8㍍の避難タワーへと逃げ込んだ。
 訓練には同店の玉井鉄也店長以下、約10人のスタッフも参加。おなじみ阪神タイガースのユニホーム姿でスロープや店舗西側からの階段、避難タワーなどに立ち、お年寄りや車いすの人の誘導、サポートを行った。避難タワーは地元自治会などの要望を受けて設置し、本格的な避難訓練の実施は昨年末のオープンから初めて。
 中央通り自治会の川合洋治会長ら住民は「以前はこのへんでは市役所前の福祉センターしか逃げるところがなかったのですが、ジョーシンさんに避難施設ができて安心です。今回の訓練で要領も分かりました」と笑顔。玉井店長は「津波警報発令時には歩いて避難される方も多く、車による事故など2次災害を防止するため、屋上駐車場入り口は車両を通行止めにします。営業時間中は店内外から、閉店後は外のスロープと西側の階段から屋上へ上がっていただくことになります」と話していた。

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