古川は同町晩稲地内の大谷池などを源流とし、 東吉田や気佐藤などを通って国道42号線付近の山内地内で本流の南部川と合流する。 延長は約4・5㌔。 流れが緩やかなうえ水量が少ないことから浄化能力が低く、 流域周辺の家庭や事業所からの排水が汚れにつながっているとみられる。 県の調査では、 汚染原因は生活系が約50%、 梅加工などの産業系が約30%という。
 調査場所は古川橋 (山内) 周辺。 23年度は前年度のBOD数値9・2㎎/㍑から2・8㎎/㍑改善して6・4㎎/㍑となり、 ワースト12に改善した。 最もBODが高かったのは貞山運河 (宮城県) の19㎎/㍑、 県内では大門川 (和歌山市) が8・4㎎/㍑でワースト3だった。 担当の県環境管理課では 「流域の事業所に対して排水を規制する条例の制定を検討している。 BOD3㎎/㍑以下を目指して取り組んでいきたい」 と話している。
 古川は平成22年度の同省の調査でワースト2、 18年度にはワースト1になったこともある。 県と町が連携して水質の改善に取り組んでおり、 これまでにも流域の事業所に立ち入り検査を行ったり、 住民に公共下水道への接続を呼びかけたりするなどの対策を実施している。