長年にわたって戦傷病者、 戦没者遺族、 未帰還者留守家族らの援護に関する事業に携わり、 顕著な功績があった人たちをたたえる援護事業功労者厚生労働大臣表彰で、 日高地方から県遺族連合会会長・荒堀清隆さん(72) =みなべ町芝=、 県傷痍軍人連合会監事・石水俊雄さん (87) =由良町三尾川=の受賞が決まった。 県内では両氏を含めて3人。 表彰式は11日午前11時から東京都千代田区霞が関の中央合同庁舎で行われ、 荒堀さんが受賞者119人を代表して大臣から表彰状を受け取る。
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 戦没者遺族援護功労受賞の荒堀さんは、 昭和17年にパプアニューギニアで父清弘さん (当時34歳) が戦死した関係で、 同42年に県遺族連合会青年部に入部。 以後、 同会壮年部でも戦没者遺族らを支援し、 積極的に会の運営に貢献してきた。 平成21年4月には同会の会長に就任。 受賞については 「皆さんのためにと思って取り組んできたことに対して評価していただき、 大変光栄。 今後は今回の表彰に恥じないように戦没者遺族らの福祉向上に尽くしていきたい」 と話している。
 戦傷病者援護功労受賞の石水さんは東京で近衛兵だった昭和20年3月、 空襲に遭い、 爆風で飛ばされて右足を負傷した。 傷痍軍人会には50年ほど携わっており、 平成11年4月から10年間、 日高郡傷痍軍人会の副会長。 平成21年4月から現在まで県傷痍軍人連合会監事を務めている。 受賞に際しては 「表彰をいただけると思ってやってきたわけではない。 一人の力ではなく、 いろんな人たちに支えられてやってこれただけのことで、 みんなの力での受賞と思ってお受けしたい」 と話している。