美浜町の森下町長は11日開会の議会12月定例会に、 出生祝い金等支給条例の制定や自身の給与を減額するための条例改正など13議案を提出する。
 出生祝い金・子育て応援給付金は少子化対策と児童福祉の充実を目的とし、 第3子以降の出産に対し、 1人につき10万円 (双子の場合は20万円) の祝い金を支給。 さらに子育て応援給付金として1人につき20万円を3歳時に10万円、 5歳時に10万円と分割して支給する。
 ほか、 町長の給与に関する条例改正は、 1月分のみ、 現行の63万円から1割カットの56万7000円に減額。 福祉医療費給付に関する条例改正は、 子どもの医療費の全額公費負担対象年齢を引き上げる内容で、 現行の12歳までを15歳までに拡大する。 15歳までの医療費無料は日高地方では日高町、 由良町、 日高川町、 みなべ町に続いての措置。 印南町は18歳まで無料となっている。
 出生祝い金の支給や医療費無料枠の拡大は森下町長の公約だが、 議会の一部からは 「バラマキ」 「人口減対策にならない」 などと強い反発、 疑問の声もあり、 森下町長は 「これだけで人口減に歯止めがかかるわけではないが、 さまざまな施策の1つとして必要と判断した」。 給与の減額は、 9月議会で取り上げられた三尾公民館の目的外使用の問題に関し、 森下町長自身が貸し出しを区長に指示した責任を問われ、 自らペナルティーを科す形となっている。