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 県高校総合体育大会剣道、柔道の両競技が終わり、剣道では日高勢が大活躍。橋本天馬君(3年)が優勝、同校から個人戦31年ぶりとなるインターハイ出場を決め、田甫友希さん(2年)が3位入賞で同じく16年ぶりの近畿切符を手にした。団体戦でも女子が3位入賞を果たし、10年ぶりの近畿出場を決めた。柔道では紀央館勢が女子団体戦で2年ぶり13回目のV、女子個人戦で4選手が優勝と素晴らしい成績を残し、それぞれインターハイ出場権を獲得した。
 剣道 1日から3日まで和歌山ビッグホエールで熱戦を展開。男女とも団体戦は優勝校がインターハイ、上位8校が近畿大会へ。個人戦は優勝と準優勝がインターハイ、上位4選手が近畿大会へ出場する。インターハイは8月6日から9日まで新潟県、近畿大会は7月14、15の両日、和歌山県で開かれる。
 男子個人戦の橋本君は2回戦から登場し、初戦を2―0。3回戦から決勝までの5試合は2―0、2―0、1―0、2―1、1―0で制した。「離れたところからでも面を打てるのが持ち味。それが出せた」とスピードを生かした鋭い動きが光り、決勝では前日に団体戦の大将戦で敗れた相手に見事、面1本でリベンジ。「団体戦で負けた悔しさをぶつけられた。みんなのためにも勝とうという、強い気持ちがあったのがよかった」と笑顔を見せた。インターハイ、近畿とダブルで出場権を獲得し、近畿出場も男子個人戦では日高勢22年ぶりの快挙。両大会へ向けては「やるからには上を目指して、日高の名前をアピールしてきたい」と力強く語った。
 女子個人戦の田甫さんは1回戦から準々決勝までの5試合をすべて1―0で勝ち上がり、準決勝は惜しくも0―1で敗れた。
 女子団体戦の日高は先鋒・田甫さん、次鋒・垣内彩和さん(2年)、中堅・楠本梨里子さん(同)、副将・伊藤依里佳さん(同)、大将・山本真穂さん(3年)、補欠・古川泰子さん(2年)、同・砥嶋里花さん(同)の7選手がメンバー。予選を2戦全勝で通過すると、準々決勝は1―1から山本さんが県内一、二の強豪との代表戦を制して勝利し、準決勝で近大和歌山に1―3で涙をのんだ。井上和也監督は「みんなで近畿大会に行くというのが目標だった。団体戦で敗れた男子の思いも持って、部員9人みんなで戦えた結果だと思う。近畿では予選リーグ突破を目標に、1勝でも多く勝ちたい」と話していた。
 その他の地元勢では、男子個人戦で中田賀已君(日高3年)が5位入賞と健闘した。
 柔道 2日から4日まで白浜町立白浜体育館で行われた。男女とも団体戦、個人戦優勝が8月2日から6日まで富山県で開催されるインターハイへ出場する。
 紀央館女子のメンバーは、先鋒・岡本希望さん(1年)、中堅・宮﨑さくらさん(同)、大将・戸村紀子さん(2年)、補欠・松下沙都さん(1年)の4選手。予選で県和歌山商を2―1、和歌山北を3―0で破り、決勝トーナメントでは1回戦不戦勝、準決勝で熊野を3―0、決勝で箕島を2―0でそれぞれ破った。4試合全勝で優勝に貢献した戸村さんは「1、2年生ばかりでまだこれからのチーム。優勝できたのはよかったけど、インターハイまでに修正しないといけないところがたくさんあります」と話し、インターハイへ向けては「ベスト8を目標に、練習を頑張っていきたい」と抱負を語った。
 紀央館勢の女子個人戦優勝者は、48㌔級の谷葉月さん(1年)、52㌔級の吉田瑠奈さん(2年)、63㌔級の戸村さん、78㌔級の宇治玲菜さん(2年)。谷さんは「練習ではうまくいかないこともあったが、試合ではいいところが出せた。インターハイでは一つでも上を目指したい」、吉田さんは「県大会で優勝は初めてで、とてもうれしい。次も応援してくれる人に恥じない試合をしたい」。戸村さんは「練習してきた内股を使えたのが収穫。全国では3位入賞を狙いたい」、宇治さんは「練習でやってきたことがあまり出せなかったので修正したい。インターハイではまず1勝が目標」とそれぞれ話した。
 その他の地元勢では、男子60㌔級で籔田大晴君(和高専2年)が2位、三原大知君(日高3年)が3位。同81㌔級で竹輪真吾君(耐久3年、丹生中出身)が3位に入賞した。女子は、48㌔級で宮村愛佳さん(紀央館2年)が2位、小杉唯菜さん(同1年)が3位。57㌔級で松下さん(紀央館1年)が2位、上平朋加さん(耐久2年、中津中出身)が3位となり、70㌔級で岡本さん(紀央館1年)が3位、78㌔超級で宮﨑さん(同1年)が2位と健闘した。