春季近畿地区高校軟式野球県予選の決勝が28日にみなべ町の千里ヶ丘球場で行われ、 南部が新宮を延長戦の末に3―2で下し、 5年ぶり7回目の優勝を飾った。 10回に1死満塁から新谷が中越え適時打を放ってサヨナラ勝ちで決めた。 来月7日から滋賀県の彦根総合運動場で開幕する近畿大会に県代表として出場する。 池田哲也監督は 「近畿でも優勝目指して頑張りたい」と意気込んでいる。
 決勝にふさわしい好ゲーム。 4回に試合が動き、 新宮が1点を先制。 南部は6回まで相手投手に抑えられていたが、 7回に2死1塁から6番の水﨑が 「投手が頑張っていたので何とかしたかった」 と放った打球は左翼フェンスを越える本塁打。 2―1と試合をひっくり返した。 粘る新宮は9回、 2死3塁から左翼越えの適時2塁打で同点。 延長に入った。 10回、 南部は先頭の5番安井が右前打で出塁、 樫本の四球などで1死満塁の好機をつくり、 池田監督から 「結果を考えずに思い切っていけ」 と打席に送られた新谷が中越えのサヨナラ打。 3―2で逆転勝ちした。 試合を決めた新谷は 「内野が前進していたので、 内野を抜く強い打球を打とうと思った。 打った瞬間手ごたえは十分で、 センターを越えると思った」 と喜び、 池田監督は 「我慢強く守ることができたのが勝因につながった」 と振り返った。 近畿大会は7日から10日までの4日間。 2府4県から10チームが出場して対戦する。