印南町の日裏勝己町長は8日から10日までの3日間、 印南、 切目地区で避難道路整備に向けた現場視察を行った。 今後は夏に2地区でワークショップを開き、 早ければ年度内にも取り掛かっていく。
 印南と切目の沿岸部は海抜2~8㍍程度と低く津波で浸水する可能性が高いほか、 民家密集地が多くスムーズな避難が難しいとされている。 日裏町長は去る1月の町長選でも避難道路の整備を訴えてきており、 ワークショップに向けて現場を視察。 浜や地方、 元村や島田など各地の民家密集地を訪れ、 地震で崩れそうなのり面や細い道路などをチェック。 日裏町長は 「避難が難しそうな場所がいくつかあり、 あらためて避難道路整備の必要性を認識した。 今後、 住民と協議しながらより早くより高い場所へ避難できるよう検討していきたい」 と話している。 ワークショップは地元住民のほか有識者として大学教授も加えて行う。 町では崩れそうな民家の塀の補強や高台に向けた階段の設置などをイメージしており、 道路も拡幅だけでなく必要な個所は新設も検討。 すぐに取り掛かれる個所については年度内にも整備していく。