春季近畿地区高校野球大会県1次予選は30日、県内2会場で準々決勝4試合が行われ、千里ヶ丘球場の第2試合では紀央館が延長11回の末に耐久に逆転勝ちをおさめ、県2次予選進出を決めるとともに第94回全国高校野球選手権和歌山大会のシード権を獲得した。紀央館の同大会シード権獲得は平成15年4月1日に旧御坊商工から名称変更して以来初。
 ▽準々決勝
紀央館
00000013005-9
00301000001-5
耐久     
     (延長11回)
 紀 塩嵜―玉置耐 梅本、吉川聡、服部―寺嶋▽三塁打=玉置、白綛2(紀)、梅本(耐)▽二塁打=山口、木村(紀)
 紀央館は4点を追う7回、玉置の中越え適時三塁打で反撃開始。8回には2死一、二塁から山口が左翼線へ適時二塁打と放ち、なおも二、三塁の好機に木村が中前へはじき返し、試合を振り出しに戻す二塁走者も一気に生還を果たした。延長11回は1死満塁と攻め、白綛が中越えへ走者一掃の三塁打。さらに暴投で1点、狩野の左前適時打で1点を加え、熱戦にケリをつけた。先発・塩嵜は6回以降立ち直り、完投した。
 紀央館の加藤陽一郎監督は「試合を重ねるに連れて粘り強くなり、きょうもしっかりと粘れたのがこの結果につながったと思う」と新校名になって初めてとなる夏のシード権獲得に感無量の表情で話した。
 県2次予選は12、13の両日に上富田スポーツセンター野球場であり、紀央館の次戦は12日午後0時半プレーボール、対戦相手は智弁和歌山。