2012近畿トランポリン・シャトル競技大会(近畿トランポリン連絡協議会主催)は22日、奈良県川西町の中央体育館で開かれ、府県代表の部で日高川町の中津トランポリンクラブのメンバーからなる県代表チームが2年連続4回目の優勝を飾った。準決勝、決勝の2試合とも勝敗の行方は代表決定戦に持ち込まれる大接戦となったが、玉置舞選手が勝負強さを発揮し、華麗な空中演技で見事に勝利。劇的な2連覇に喜びもひとしおとなった。
 各チームの選手が、交互に跳躍を繰り返して1種目ずつ増やしていき、3分の間に相手がミスをしたり、種目を間違えれば、勝利となるルール。競技者は4人。
 県代表は、1回戦が不戦勝、準決勝は兵庫と対戦。石本冴、柳澤祐希、石本和可奈の3選手で1敗2引き分けの劣勢となったが、4人目の玉置が勝利を収め、振り出しに戻した。代表決定戦も玉置選手が出場し、3分間の演技の末、勝敗はつかなかったが、判定勝ち(競技の優劣で競う)を収めて決勝に進出。京都と顔を合わせた。
 石本冴、柳澤、石本和可奈の3選手は粘りの演技を見せたものの、準決勝同様に1敗2引き分けと再び崖っぷち。最終の玉置選手は、難易度の高い回転技を繰り返すことで相手選手のミスを誘って、勝利を飾った。代表決定戦では、玉置選手は腰、腹からの落下を中心とした回転技に、時折ヒザからの落下を加えるという相手選手が覚えにくいコンビネーションを披露。終了間際、相手選手が作戦にはまって種目を間違え、優勝が決まった。石本敦士監督(48)は「昨年に続き、若い選手たちがよくやってくれました。見事に世代交代ができました。今後は3連覇を目指して頑張っていきたい」と話している。