今年度限りで休校することが決まっている日高川町和佐、国際開洋第二高校(加藤晴彦校長)で2日、卒業式が行われ、3年生18人(うち日高地方5人)が学び舎を巣立った。
 国歌、校歌斉唱に続き、加藤校長は卒業生一人一人に卒業証書を手渡し、「学校は休校しても私たちは心でつながっています。一人一人の胸に刻まれた開洋魂の精神で未来に向かって羽ばたいて下さい」と式辞。小野和利学園長は「最後の卒業生になるかも知れません。在校生の皆さん、休校になって本当に申し訳なく思います。母校がなくなることは残念。必ず再興します」と頭を下げた。中嶋宏樹君(2年)の送辞のあと、卒業生を代表して松本和弥君が「学校で学んだこと、感じたこと、努力したことなど大切にし、卒業生であることに誇りを持って、前に進んでいきます」と決意を述べた。
 学校は、運営母体の学校法人南陵学園=静岡県菊川市、菊地伸幸理事長=の経営難に伴い休校し、法人が運営しているもう一つの高校、南陵菊川に統合することになっている。1・2年生26人のうち、各3人が菊川校と他校へ転学することが決まっているが、他20人は依然進路は決まっていないという。