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2014年3月アーカイブ

宝石事件簿.JPG 「青子の宝石事件簿」(和田はつ子著、ハルキ文庫)。

 前回は、タイトルで書いたことに中身が追いつく前に書き終わってしまった。
 え~っと、宮沢賢治の「貝の火」は子供の頃の私にはとてもこわい話で。
 でも、「貝の火」という名の世にも美しい石が強烈に印象的な、つまり今も題名を見ただけでハッとするほどインパクトのある物語だったんですね。
 で、目次の「宮沢賢治の貝の火はどれ?」という第4話のタイトルを見て迷わず買ってしまったわけですが。
 
 「ビルマの竪琴」に、

 この空の色が、熱帯ですから実に綺麗なのです。蛋白石という宝石をご存知ですか。ちょうどあのような白い色に光って、その中にさまざまな複雑な光が混じってキラキラとしているのです。

 ...という描写があるのを読み、蛋白石というのがオパールのことだと知って、自分の誕生石でもあるオパールが大好きになりました。
 ホワイトオパール、ブラックオパール、ファイアーオパール、ウォーターオパールを全部手に入れたいという野望を燃やしたりして。
 中でも魅かれたのはブラックオパールとファイアーオパール。
 奥行きを感じさせる神秘的な漆黒の地にオレンジ色や黄色の遊色が揺らめくブラックオパール、炎のような鮮やかなオレンジ色の中にカナリアのような黄色や緑の光が揺れるファイアーオパール。
 単色の宝石なんて面白くないとまで思ったものです。
 「貝の火」が何の石かなんて、考えたこともなかったけど、オパールというのが定説になっているとこれを読んで初めて知りました。
 で、ネットで「貝の火」を検索し、数十年ぶりに全文を読了。
 あらためて凄い話だなと感じ入りました。
 深い考えもなしに悪い仲間に誘われて慢心していくだけの、単純な子どもである子ウサギのホモイに下された罰の残酷さは、子供心にほんとにこわかった。
 悪い行いの報いがすぐには表れないところが、またこわいんですね。
 コップいっぱいに注がれて盛り上がった水に表面張力が働いているように、因果は見えないところで積もり積もって、臨界点を超えてしまった瞬間容赦なく崩落する。
 その崩落の直前にホモイが見た夢、「高い高い錐のような山の頂上に片脚で立っている」。この印象はいつまでも鮮やかに残ってました。
 そのあと、慢心というか不正を敏感に感じる心を麻痺させたホモイは、貝の火にその報いを受けます。
 
 あらためて全文を読んでみて、やっぱり貝の火ってブラックオパールより、ファイアーオパールの方がイメージ的に合ってるのでは...と思いました。
 ブラックオパールの主要なイメージ、夜の闇のような漆黒の石が無数の光を放つ、といった感じが作中の石からは感じられない。
 むしろ南国の強烈な太陽のような噴き出す生命感で見る人を圧倒し、同時に限りなく魅きつける。
 まばゆすぎて、その裏に眩暈の暗さを潜ませている真昼の太陽。
 内部に深い闇を含んではいても、その暗さは決して前面に表れてはいない。
 前面に表れてはいけないような気がする。
 地色が黒のブラックオパールは、やっぱりちょっと違うんじゃないかな~。
 実際、宮沢賢治の手元にあったのがどの石かは分からないけど、ホモイがもらった「貝の火」を現実の石でイメージするなら、翳りは見せずに燃えあがる炎のようなファイアーオパールがふさわしい、と私には思えます。

 「青子の宝石事件簿」でなく「貝の火」の紹介になってしまってますが。
 「ビブリア古書堂の事件手帖」「珈琲店タレーランの事件簿」など、殺人事件ではない謎をレギュラーメンバー達が解いていく連作短編集が、近年「日常の謎」ものとして人気ですが、これは「日常の謎」というには出てくるモノの価格がケタ違い。
 でもそこが魅力の一つといっていいでしょう。
 ピンクダイヤモンド、ネオンカラーの美しい青緑が人を魅きつけるパライバトルマリン、1億5千万円の稀少なレッドエメラルドなどなど、なかなか実際にはお眼にかかれないお宝を文章を通じて鑑賞でき、ロマンに満ちたいろんな薀蓄を頭に入れることもできます。
 正直、ミステリーを楽しむという点ではちょっと食い足りない感はありますが。
 宝石の価値を一目で見分ける天性の眼力を備えた25歳のヒロイン青子。
 隣家の幼なじみ、朴訥で心優しいラガーマン新太。
 宝石細工人の祖父輝一郎。
 クールなメガネのジュエリー経営コンサルタント小野瀬。
 新太の母でカフェを営む、ハーブが大好きな温子おばさん。
 このレギュラーメンバーに絶妙なキャスティングをして、テンポのいいコミカルなシナリオができれば、一話完結のドラマシリーズにぴったりなんじゃないかという気がします。
 パート2が1月に出たばかりのようですが、さらに続編もあればいいなと思います。小野瀬さんのバックグラウンドが掘り下げられれば面白いかも...。
 

 工務部のZ君に「NARUTO」を1巻から貸してもらってるので、ここんところ真夜中の読書タイムはず~っとそれでした。ようやく60巻! もうすぐ最新68巻に追いつく! そこまで読破した暁には、あらためて感想を書きたいと思います。

 で、きょうは昼食時のかるい読書タイムに読んだ本。

 「青子の宝石事件簿」(和田はつ子著、ハルキ文庫)。

 青子と書いて「おうこ」と読む。
 カワイイ表紙イラストのライトミステリーっぽい雰囲気。
 予備知識がなければあんまり積極的に読むタイプの本ではないんですが、手にとってみたのは「宝石」の2文字ゆえ。
 実は私は宝石が大好きなんです。
 (自分で実際手元に持っているかというと、それはさっぱりなんですが...)
 そのルーツは幼少時に家にあった小学館の「なぜなに理科学習漫画シリーズ」。その1冊、「自然と原子の驚異」の中の宝石の項目で、いろんな宝石がカラーイラストで紹介されていた。ダイヤ、ルビー、サファイアにエメラルドなど誰でも知ってるメジャーな石ばかりでなく、猫目石(キャッツアイ)やアレクサンドライト、現在でもあまりメジャーとは思えないジルコンやスピネルまで網羅されていたのが今から思うとすごい。アクアマリンがアークマリンと書かれていたり、ベルリとあったのは多分ベリルのことかな、とかいうことはあったけど。
 あと、愛読していた少年探偵団シリーズに出てくる宝飾品。
 プラチナやダイヤをちりばめた、暗闇でも虹のような光を放つ皇帝の夜光の時計(青銅の魔人)。
 金と銀のおりに入った黄金の豹の置き物。眼は青ダイヤ、開いた口の中はルビー、黒い斑紋は黒メノウ(黄金豹)。
 白玉の仏像、ヒスイの塔(夜光怪人)。
 子供心に魅かれたものです。
 その頃から、いろんな本に出てくる宝石を心にとめるようになり、「海底二万里」でネモ艦長が深海の貝の中で育てている直径30センチほどの巨大真珠とか、「ビルマの竪琴」で水島が砂の中から見つける原石のルビーとか、「しあわせな王子」の王子像に使われているサファイアの瞳に刀の柄のルビーとか、「若草物語」でエイミーがマーチおばさんにもらった青いトルコ石の指輪とか。
  
 「青子の宝石事件簿」は、手にはとったものの実は買ってまで読むつもりはなかったんですが。買うことに決めたのは目次を見てからでした。

 第1話 万延元年のダイヤモンドを知っていますか?
 第2話 イワン雷帝の秘薬って何?
 第3話 夜空に消えない花火を見たことがありますか?
 第4話 宮沢賢治の貝の火はどれ?

 万延元年のダイヤモンド、イワン雷帝の秘薬もさることながら、何よりも「貝の火」!
 小学校の時に図書室で読んで、こんなこわい話は初めてだ、と思った宮沢賢治の童話です。
 大まかにいうと、ヒバリの子を助けた子ウサギのホモイ(なんかヘンな名前だ...
)が鳥たちから「貝の火」を贈られる。
 これは持ち続けるのが実に難しいといわれる石で、のぞきこんでみるとその中に、火が燃え、火山が噴火し、光が飛び、刻一刻と変化し続けるまばゆい風景が見える。 たちまち心奪われるホモイ。
 この石が、この子ウサギの運命を変えていく...。

 時間がないのに書きたいことはいっぱいなので、また日をあらためて...。
 

宇宙兄弟23巻.JPG 待望の新刊!
 「宇宙兄弟」23巻(小山宙哉著、講談社)。

 表紙絵でも分かる通り、今巻はせりかの巻です(絵名も)。

 泣きましたね。ジャイキリ30巻も泣かせてくれましたが、これも泣かせてくれました。気持ちのいい涙でした。

 少しずつ少しずつ、夢が形になっていく。
(「たぶさんと嬢ちゃん」のエピソード、いいな。これ1本でアニメ映画つくってほしいくらい)
 
 ブライアン・Jがかつて話した、夢までの距離の中に「いっぱいある」小さなドア。
 せりか、絵名、彼女たちがこれまでにいくつも開けてきた無数のドアの、その先にあった一つのドア。

 ISS(国際宇宙ステーション)のハッチ。
 
 「せ――のっ」
 
 2人はそれに手を掛け、開く。

 「フォ――ウ!!
  ようこそISSへ!!」

 出迎えるスタッフ。
 出迎えられる「クローバー」メンバー。
 
 みんな入り乱れて、喜び合う。
 笑顔のはじける無重力空間。

 ISS...いま現在、地球の400キロメートル上空を巡っている宇宙ステーション。
 あれがこの未来の物語につながっているんですね。

 どこを取っても、物語自体のパワーがみなぎってる巻でした。
 素晴らしい!

 そしてラスト近くにはまた次の局面(ムッタ自身の宇宙行き!)に関する問題が発生? 「引き」がうまいんですよね~。次が気になる!
 続きを早く~!

 

ダイヤ40巻.JPG 「ダイヤのA」40巻(寺嶋裕二著、講談社)。

 う~やっぱいーなぁ!
 丁寧かつ気迫のこもった描写!!
 これを読んでると、野球ってこんなにも奥深くて繊細で緻密で、なおかつ熱い競技だったんだ、って感動します。
 そしてまた、御幸がめちゃめちゃカッコいいし!!
           
 その前に、ノリ先輩こと川上投手のカッコいい場面もあって。

   このヒリつくような緊張感を――

   オレも早く 味わいたかった――

 「ットライークバッターアウト―――!!」

   要求したボールが
   要求以上のボールで返ってくる   
   捕手としてこれ以上ない喜びだな――

 チームプレーの醍醐味が、読んでてもびんびん伝わってきます。
 チームプレーといえば成孔側のバッテリーのテレパシーも面白かったけど、おかげで我らが青道キャプテン、御幸が相棒達のために弾けることができた!
 前巻のクロスプレーでのダメージを遥かに凌駕する、気持ちの強さで。

   忘れたくても忘れ得ない
   ......夏の敗戦
   その悔しさをバネにし 
   投手3人は成長を続けてきた

   だったら今度は
   勝つことで

   あの舞台に立った者しかわからない
   その先の世界を

   あいつらに 見せてやりたい――

 「その先の世界を あいつらに見せてやりたい」
 その一心で、明確な意志をもって勝ちにいく!
 天才キャッチャーにして青道キャプテン、御幸一也。
 文句のつけどころのないカッコよさ! 
 クロスプレーの影響が今後に不安を残しながらも...。
 あ~表紙になってほしかったな~。
 だって裏表紙、これじゃ「あの舞台に立った者しかわからない その先の世界をあいつらに見せてやりたい」って市大三高の天久が叫んでるみたいじゃないですか~。
                    
 2回目読み直して気づいたんだけど、御幸のサヨナラ打で試合終了直後の観客席、いつもつまんなさそ~な落合博光コーチ、表情はいつも通りつまんなさそ~にしながらも、ブルル...って一瞬体を震わせてる! さすがに何かしら感ずるところがあったのか?

 しかし後半、青道以外の2校の対戦となると、手元に既刊がないから記憶を掘り起こすのが大変だ。
 と思ったら、なんと! 
 「ダイヤのA」データブックが出てる!
 あ~ほし~な。
 敵チームのメンバー覚えるのって苦手だから...。
 
 動きや表情がビンビンに生きてる漫画ってやっぱりいいですね。
 静止画なのに、時として動いて見えます。

ワンピ73.JPG あらためまして。
 「ONE PIECE」73巻(尾田栄一郎著、集英社)。
 ちょっとずつピンポイントで感想を書いていきます。

 まずは、新世界編に突入してから初めてじゃないかな!?という、サンジの本格的なバトルシーン!(すぐ終わっちゃったけど...)
 723話~724話、対ドンキホーテ・ドフラミンゴ戦。
           
 自分をドレスローザ方面へ誘導しようとするローに不審を抱くドフラミンゴ。
 そしてサニー号の存在に気付く。
 「...あ~~~そういう事か(ニヤリ)」
 宙を駆けてサニー号に、今まさに襲いかかろうとした瞬間。
 
 「オイ
  泣いて嫌がるウチの仲間に
  近寄んじゃねェよ!!!!」

 新技・空中歩行(スカイウォーク)でタタタン!と宙を駆けてきた我らがサンジ。
 ドフラミンゴの脚に、灼熱のキックが炸裂!
(も~見開きの中心部に大事なトコ持ってくるの、やめてもらえないかな~! めいっぱいページ開いても、ドフラミンゴに炎のケリ入れてるサンジ君の勇姿が、ちゃんと見えないよ~!)
 
 「ほう...強そうなのが来たな(ニヤリ)」
 「麦わらの一味...黒足だな?」
 「ウゥ...強力だ 中々やる」

 サンジファンとしては、こーいうドフラミンゴのコメントがなかなかにキモチいい。最上級クラスの敵からこれだけ評価されるなんて、嬉しいじゃないの。
 でもドフラのイトイトの能力ですぐつかまっちゃって、ローに救出されたのは残念...。もっと本格的に時間をかけてやり合うような局面があり得るなら、すごく見ごたえある戦闘シーンになる組み合わせですよね~。この闘いの続きが見てみたい...。
 ドフラミンゴの技名が結構好きだなあ。
 超過鞭糸(オーバーヒート)、寄生糸(パラサイト)。五色糸(ゴシキイト)もか。
 ドフラミンゴが「天夜叉」たる由縁、自由自在に飛行する術の種がローの説明で分かった。
 
 「雲に糸をかけて移動してる
  雲のない場所じゃ追ってこれねェ!」

 あ~そうだったのか! 
 なるほど、雲に糸を...。
 ...って、かけられるっけ!?
 なんかルフィみたいに素直に納得しそうになってしまったけど。
 思わず雲の定義を調べてみたけど、「大気中にかたまって浮かぶ水滴または氷の粒」だから、その粒にかけられるほどに細くて軽くてしかも強い糸なら、可能なんだろうか...。

 ところで。
 SBSで、ゾロとサンジの互いの呼び方を一覧にまとめてくれてたのが大変面白かったです。「ほげー」とか「鼻血君」とか「クソ迷子野郎」とか、シチュエーションが思い出せるのもあって楽しい。
(数週間遅れでジャンプを6~7冊ずつもらって読んでるけど、最近の号に、いまだかつてなかった「ウチのコック」ってのがあった!! そりゃまあ第三者にいうなら他に言い様がないからごく当たり前の言い方なんだけど、私には名前を呼ぶのに匹敵するほど嬉しい!!)
 
 ところで。
 今巻のトビラ絵のルフィ、カッコい~ですね!
 ここんとこず~っと「ルーシー」でつけヒゲ状態だから、久々にこのパワフルな笑顔を見た気がする。

おかみさん2巻.JPG 大相撲春場所が始まっております。
 ホントは初場所の時に書きたかったんだけど。

 「おかみさん平成場所 新米内儀わかばの相撲部屋奮戦記」2巻(一丸著、小学館)。

 前作も舞台はすでに平成だったけど。
 今作は、「平成生まれ」の弟子達が活躍するってことなんですね?

 今回のは、角界の一連の騒動を経て、気持ちも新たに建て直しを図るという状況の中で頑張る新米おかみ若葉が主人公。
 前作はつ子との一番の違いは、ご亭主に威厳がないことでしょうか(笑)。
 
 1巻では平成らしさというか「いまどき」感が前面に出ている感じがしましたが、この2巻ではそうしたことにこだわらずに前作の雰囲気に近く、登場人物を取り巻く人間模様が率直に描かれている気がしました。こっちの方がいいです。
 「1年1組甲斐せんせい」もそうだったけど、一丸さんの描くいろんなエピソードは気持ちの根っこの部分にある素直な人情を揺り動かされます。
 前作の高田くん、のちの大関逆波には泣かされましたね~。
 いま、逆波関はどうなってるんだろ?
 他の春日部屋の面々も。
 この先、ストーリーに登場してくれないかな。
 
 必ずしも、現状を反映させなくてもいいと思うんです。
 あるべき相撲界、理想の相撲界が思いきり描ききられれば。
 
 現実の方も、今場所は遠藤、鶴竜と見どころ満載ですね。
 
 力と力のぶつかり合い。
 見てるだけで気合が入る。
 理屈抜きで相撲っていいですよねー。
 昔はそれほど熱心に見てはいなかったんですが。
 白鵬関の、品位と鋭いパワーを感じさせてくれる相撲が好きで、場所中は6時ちょっと前にはテレビの前に走っていきます。
 あの白く光り輝く感じ、いいですねー。
 
 

銀の匙11巻.JPG 7日から実写版のロードショーも始まった、

 「銀の匙」11巻(荒川弘著、小学館)。

 これまた、黒子に負けないカッコよさ!
 こんな凛々しい八軒、見たことない!
 決意のみなぎる表情が素敵!
 ふくぶちょーを抱える力強い左手が印象的!

 これまた、大詰め感がハンパない!
 読みながら途中で、あれ!? これもう最終巻!?って慌ててオビとか巻末確かめてしまった。そしたら次巻予告ちゃんと載ってた。
 そ~か、まだ春が巡ってくるのか。寮は巣立っても。
 
 ホムンクルス、もとい八軒父がエゾノーにやってきた。
 ガチンガチンにかたい、ゲルマン民族の血を引いているのではといういかめしい造作の顔の裏で、実は内心八軒を見直し始めている感があってよかったです。
(「それが出資者に対する口の聞き方か」ってのはちょっと面白かったな)
 この人の仕事してるトコ、見てみたいな...。
              
 11巻にして、銀の匙の説明も出ましたね。
 いい話だ。
 この説明が出たら、もう終わりが近いんだろうなって思ってたんだけど、予告には次巻、最終巻とは書いてないですね。       

 西川くんとルームメイトじゃなくなってしまうのがさびしーけど...今後も登場してくれますよね?
 
 きょうも時間がないのでこれだけしか書けませんが、
 「百姓貴族」3巻(新書館)も出てますね。
 これがまた面白い!
 パワーに圧倒されるのが心地よい(笑)。
 

 高校のときに、カバーが茶色くなるほど愛読した「フラニーとゾーイー」(J・D・サリンジャー著、野崎孝訳、新潮文庫)。
 その村上春樹さんによる新訳が「フラニーとズーイ」として新潮文庫から発刊されたので、早速買ってみました。

 まだ全部読んではいないんですが。

 私には野崎さん訳の方が、日本語として自然で生き生きしているように思えてしまいました。
 特に会話が。
 村上さん訳のは、どうしても「グラース・サーガ」の一作というよりは村上春樹ワールドの文に「きこえて」しまって...。
 それとも10代の頃に一度「刷り込まれて」しまうと、同じ作品でありながら異なるスタイルというものは受け付けなくなってしまうのか...。。

 「ヤングレディー」は訳せずそのままの方が適切だと思われたんでしょうか?
 「お客様」とかじゃダメなのかな?
 かのクライマックス、「太っちょのオバサマ」は...。
 「太ったおばさん」か...。
 そりゃまあそうなんだけど。
 
 たとえば「フラニー」の方、レーンのマティーニのオリーブをもらうところ、
 「食べたいのかい?」っていうより、 
 「君、ほしい?」っていう方が、私には自然に思えたんだけど。

 ...という類の違和感が読むほどにポロポロと出てきて、まだ「フラニー」の途中で止まってます。
 読みきったら野崎孝版も本棚から探し出して、もっぺん読みきって、それから改めて考えてみたい。

 それにしても「ズーイー」ってパターンはなんでないんだろ?
 綴りからみると、それが一番自然なような...。

 ...と思って「ズーイー」で検索してみたら。
 女優のズーイー・デシャネルしか出なかった。

黒子26.JPG 「黒子のバスケ」26巻(藤巻忠俊著、集英社)

 おお~!!
 なに、この表紙!
 目が自然に吸い寄せられるカッコよさ!
 こんなにカッコいい黒子、見たことない!!
 表情に決意がみなぎってて素敵!
 グッとくるのが、手首の黒いリストバンドの存在感!!

 そして中身。
 なに、この大詰め感!!!
 この、クライマックスへ向けてゆっくりと静かに昇っていく感じ!!!
 胸を熱くしてくれますね~。
 なんか私、NHK大河ドラマで2番目に好きな、赤穂浪士を描いた緒方拳主演「峠の群像」クライマックス直前の1話、「その日の朝」を思い出してしまいました!

 今ちょっと本が手元にない状態で書いてるので記憶が頼りなんですが。

 ついに幕を開けた、ウィンターカップ決勝戦。
 前半でグッときたのは、驚くべきことに開始直後から「ゾーンに入った」火神のプレー。
 私には、このプレーは今までのような「超人」的なプレーというより、熱い血の通った彼という選手のすべてが表れている、すごく納得のいくプレーに思えました。
 前夜の黒子の長い話が、火神という男のボルテージをここまで高くしている。
 もちろん、それだけの積み重ねと技術力とセンスという裏打ちがあってこそ初めて発揮できる、超絶プレーなんですが。
 ここまで培ってきた火神の能力が、黒子の話でいわば点火され、精神力の今までにないほどの高まりが、いきなりのゾーン入りという超絶プレーを可能にする。
 超人のようだった火神くんが、熱い血の通った人間として上りつめられる最高のところでプレーを見せてくれているようで、すごく読みごたえがありました。

 そして後半、「黒子テツヤのバスケ」に思いがけない揺らぎが...。
 自身のバスケを磨き、追求したところから生まれた、彼が選手として周囲に与える「存在感」が。
 皮肉にも彼のプレーに危機をもたらす...。
 この局面を、彼は、彼らはどう乗り越えていくのか...。

 ストーリーとして、すごくボルテージが上がってます。
 もう試合終了までいっときも目が離せない感じです。
 ますます次巻が楽しみです。

ワンピ73.JPG ことしの風邪は長い。私はともかくハハがさっぱり治らなくて、看病でブログの更新もままならなかったけど、そうこうするうちに!
 待望の発刊!

 「ONE PIECE」73巻(尾田栄一郎著、集英社)

 実に、4カ月ぶり~。
 1年の3分の1も待ってしまった。
 
 ...唐突ですが、クリスマスプディングという、イギリスの中世から伝わるお菓子があります。
 材料はパン粉と小麦粉、ミンスミートと呼ばれる牛脂、卵、砂糖、ブランデーなどに漬け込んだドライフルーツ、クルミなどナッツ類、ナツメグ・シナモン・クローブなど香辛料、ラム酒等々。
 レシピは各家庭で違うそうですが、これらを混ぜ合わせて寝かせ、蒸しあげてさらに熟成し、食べる前に再度蒸して、熱くしたブランデーをかけてフランベして食べるという手間ひまのかかったお菓子。
 濃厚にして芳醇。
 熟成期間は長いほどおいしいといわれ、「クリスマスプディングを食べ終わったらすぐに来年のクリスマスプディングをつくり始める」といわれるほどだとか。
 食べたことはなくって憧れのお菓子なんですが。

 ワンピースの新刊って、いつもクリスマスプディングみたいな感じがする。
 みっちりと中身の詰まった、多種多様なスパイスがふんだんに盛り込まれた、いろんな風味が幾重にも織り重なった、濃密な味わい。
 濃い!んです。
 それでいて、味わいは複雑にして精妙、そして食べごたえがあります。
 これをこれから丹念に味わい尽くしていけると思うと、とっても豊かな気分になります。
 
 73巻。
 いろんな展開に、絵に、各所で「おお~!」とか言いながら、まずは通して1回読了。
 ラストで「きた~~~っっ!」と叫びそうになったりしながら。
 キーワードは「昂揚感」かな。
 これからまだ何回も読みます。          
 細かい感想はまた、それから書きます。

 その前に、先に「黒子のバスケ」26巻を書くかも。
 (これがまた、「おお~!」という感じの昂揚感!)

 

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プロフィール

サト 日高新報記者。文化関係等の取材、編集整理、連載随筆や投稿原稿の編集を担当。空いた時間が少しでもあれば、本か漫画を読まずにはいられない。料理や洗濯をしながらも、可能な限り本を手離せない真性活字中毒。常に面白い本の情報を求めています。音楽や映画、歌舞伎など舞台芸術も大好きです。ひのえうま生まれの女。

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